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MASAAKI
KAWAGUCHI
かわぐち まさあき
川口 昌亮
フラワーアーティスト、「POINT NEUF」主宰
Q1.あなたの「My favorite Henry Dean」は?
Alex(アレックス)ベージュ
15年ほど前に自分の店を立ち上げたんですが、その立ち上げのときに購入したのがこのフラワーベースです。特別にスペシャルなものという意識はしていないのだけど、最初からずっとあるので、そういう意味では歴史が備わっているものです。
今はもう作ってないものなんですよね。せっかくだから、現行品じゃない方が面白いかなっと思って。いくつか持っているHenry Deanのなかで、直感的にこれだなと思ったものを2種類持ってきて、会場に着いてからより大きい方がいいなと感じたのでこちらを選びました。ここまで大きいものは、昔はもっとあったように思うのだけど、最近はあまり作っていないのかな。店ではボリュームを出して活けるシーンに、とても重宝しています。
Q2.今回の活け込みのポイントは?
フラワーベースも花も直感で決めるタイプなので、今朝、市場に足を運んで、いいな、惹かれるなと思ったものを選んでいます。ウツギとクレマチスで高さを出して、黄色いユリをアクセント的に添えました。
Q3.Henry Deanの一番の魅力は?
僕のなかの“かっこいい”フラワーベースの一つの基準です。最近はさまざまなデザインのフラワーベースが見られるようになったけれど、昔はもっと限られていました。そんななかで、師匠がHenry Deanを使っているのを見て、すごくかっこいいなと思ったのが最初の出合いだったから。多種多様なアイテムが並ぶパリのメゾン・エ・オブジェでも、やっぱりHenry Deanはかっこいいなと目が留まる。僕にとっては特別な存在なんです。
特別である理由は言葉にできないんですよね。“かっこいい”という言葉も稚拙だなと思う。言葉で表現してしまうと、その瞬間にニュアンスがずれてしまうんです。思い描いている特別感が軽減してしまう気がする。だからあえて、言葉にはしません。
PROFILE
フランスでのアーティスト活動を経て帰国後、2008年に東京・広尾にフラワーアトリエ「POINT NEUF」を構える。独創性の高いフラワーアートで、ジュエリーショップやアパレルショップの装花、展示会・イベントのディスプレイ、広告ディレクションなどを幅広く手掛けている。「POINT NEUF」ではフラワーギフトのオーダーも受け付ける。
Instagram:@pointneuf.9
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