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RIEKO
INOUE
いのうえ りえこ
井上 里恵子
インテリアスタイリスト・コーディネーター、「3rd party」主宰
Q1.あなたの「My favorite Henry Dean」は?
Q2.今回の活け込みのポイントは?
私が日常で飾る花は決して特別なものではなく、街のお花屋さんに置いてある一般的なものや野に咲くもの。飾り方も自由な“投げ入れ”が基本です。それでもHenry Deanのフラワーベースは、絵になる景色を生み出してくれます。緻密にデザインされた活け込みはもちろん素敵ですが、素人が庭の花を飾るだけでこんなにも絵になることを表現したかった。
ちょうど休暇中に実家に帰ったときに、今は亡き母が庭で育てていた大輪のバラが見頃を迎えていたんです。ピンクの花はブルー系の二つのフラワーベースともとても相性が良く、そのバラを主役にしました。虫喰いの葉もそのまま活けています。
Lama M(ラマ M)コルゾ、ラナイ
淡くマットな水色と、吸い込まれるように深い紺色。同系色のコントラストだけでなく、気泡の大きさや入り方の違いも絶妙で、この二つを一緒に並べると、単体で置くよりも魅力が何倍にもなる。そこがとても気に入って、セットで迎えたフラワーベースです。
インテリアのスタイリングやディスプレイを手掛けるとき、同じものを複数並べることで全体のバランスを取ることが多くあります。今回、花のプロ達が好きなフラワーベースを選ぶなかで、フローリストではなくスタイリストの私らしさが出るのは、複数を組み合わせることだと考えました。一つひとつ表情が違うハンドメイドの吹きガラスだからこそ、同じものを並べたときの変化が楽しいのです。