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HIROFUMI
MAKIUCHI
まきうち ひろふみ
牧内 博文
フローリスト、「MIDORI」主宰
Q1.あなたの「My favorite Henry Dean」は?
Clemence high S(クレモンス ハイ S)
クリア、スモーク
3年ほど前に購入したもので、重さがあるし、口がすぼまっているのでとても活けやすい。これより大きなサイズも持っていますが、小ぶりの方が扱いやすいし、幅広い用途に対応できるんです。ボリュームを出したいときは、今回のようにいくつかを合わせて使うこともできますから。
今回は華やかなイベントにふさわしい存在感を出したくて、4つを組み合わせることにしました。色を少し変化させると面白いかなと思って、クリア2つ、スモーク2つを互い違いに並べてます。
Q2.今回の活け込みのポイントは?
お気に入りのHenry Deanがテーマということで、主役のフラワーベースが隠れないようにしたかったので、葉のない花がよかった。それで、今がシーズンのカラーをメインにしました。ボルドーやイエロー、オレンジなど色鮮やかな4色を選んで華やかに。アクセントとして、アンスリウムやコチョウランを合わせ、アリウムで動きを出しています。
Q3.Henry Deanの一番の魅力は?
絶対的に安っぽさがないんですよね。物理的に重いことに加えて、独特の重厚感がある。シンプルなものが多いので、類似したフラワーベースを見かけることもあるけれど、Henry Deanは重さ、厚み、質感が抜群に良いので違いがすぐに分かります。その点が一切ブレないところがすごい。
だからこそ、花が入っていなくても美しく感じられる。アートピースとしての価値を備えていますよね。自宅でもさまざまな種類を使っていますが、最近は「Akiko」などそのまま置くだけでも可愛らしくて、オブジェっぽい存在感があるものを選んでいます。
それと、バックグランドや使用シーンをきちんと伝えるTISTOUのプレゼンテーションも、魅力の一つになっているのではないでしょうか。
PROFILE
東京・中目黒の「FLOWERS NEST」にて富吉泰元氏に師事。2009年、東京・大田区の本羽田に「MIDORI」をオープン。植物を扱う確実な知識と技術、そして新しい感覚で、幅広い分野のクライアントから信頼を得る。2014年には「株式会社グリーンビレッジ」を設立し、2015年には店舗を大田区の西糀谷に移転。2021年には港区の東麻布に「MIDORI 麻布店」もオープンした。広告撮影、アパレル展示会、各種イベントにおいて、植物を使ったコーディネートや装飾を手掛けながら、新たな拠点を設けて活動の場を広げている。
Instagram:@midori_flowerandplants
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